羽があったら休めたい

じめんに おりて からだを やすめる。 さいだい HPの はんぶんの HPを かいふく する。

【剣盾シングルS14最終198位】当意即妙ラオスサンダーwithツルギ

2021年初更新です。
遅くなりましたが、今年もよろしくお願いします。


さて、シーズン14お疲れさまでした。
自分としてはシリーズ6以降なかなか納得できる結果が出せていなかったこと、シリーズ8のルールが発表される前から冠環境で戦えるのは最後だと思っていたことから、何としても結果を残したいという気持ちで臨んだシーズンでした。

その結果は……最高124位/最終198位(最終レート2007)でした。
以前記事で目標に挙げていた最終2桁順位には届かなかったので大満足とはいきませんが、それなりに納得できる結果ではあったので良かったです。




最高順位の瞬間(2/1 AM1:30頃)



最終順位とレート




使用していた構築はこんな感じ。


S15以降はルールも大きく変わるため参考にはならないかもしれませんが、記録の意味も込めて使用した構築について書いていきたいと思います。


・構築経緯
シリーズ7のルールでシャンデラを動かすには行動保障が必須だと思いS12~13では襷型を使用していましたが、結果が出せなかったので少し目線を変えて「耐久にガッツリ努力値を割くことで行動回数を稼ごう」と考えたのがスタートです。
Cに努力値を割けない分の火力不足は拘り眼鏡を持たせることで補うこととしました。

次にシャンデラに後投げされやすいポケモンを考えたところウツロイド/バンギラス/ラッキー/ハピナス/HDポリゴン2/ヒードランなどが環境に存在していて、それに強いポケモンとしてスカーフ水ウーラオスが良さそうだと思ったので、この2匹を軸に「高火力で一貫を取りに行く」をコンセプトとした構築を組むことにしました。

そのコンセプトを実現するためには対面操作が出来るクッション役のポケモンが欲しかったので、一番性能が高くウーラオスとの補完も優秀なサンダーを採用しました。

また「こちらの攻撃を一貫させるためにステルスロックがあると強そう」と考えたのですが、単にステロを撒くだけでなく+αが出来る方が好きなので該当するポケモンを探しました。
電気の一貫を切れる地面枠で霊獣ランドロス/カバルドン/ラグラージ/ガブリアスと一通り試しましたが、最終的には蜻蛉返りの対面操作と威嚇による誤魔化し性能を評価して霊獣ランドロスになりました。


ここまでのシャンデラ/ウーラオス/サンダー/地面枠という並びはシーズン序盤~中盤の比較的早い段階で決まったのですが、残り2枠がなかなか決まらず迷走を重ねたまま終盤を迎えることになりました。
その中でサンダー/カイリュー/ドラパルト/ウツロイドにある程度戦えるポケモンが欲しいと感じたため、HDポリゴン2が5匹目に決定しました。

最後の1枠はカプ・レヒレ/ウオノラゴンなどの水タイプ全般が重いので後投げできるポケモンが欲しいと感じていて、当初はその枠にナットレイを採用していました。
しかしナットレイはその耐久と引き換えに低速かつ遂行速度が遅くなりがちという弱点もあり、かといって同タイプでより攻撃的なカミツルギはあまりに特殊耐久が低すぎるのが気になり……と悩んでいたところ、ふと「そういえばダブルのカミツルギはチョッキを持つことが多いけど、実はシングルでも行けるのでは?」と思い計算してみたら案外行けそうだったので、最終日の構築にはチョッキカミツルギを採用することにしました。

では以下で単体解説をしていきたいと思います。


・単体解説

シャンデラ@こだわりメガネ すりぬけ
オーバーヒート/シャドーボール/サイコキネシス(最終日前日まではエナジーボール)/トリック
図太い(無補正性格にミント使用) 252-*-20-4-4-228
H…ぶっぱ
B…A252エースバーンのリベロ珠不意打ちを確定耐え
C…4振り
D…特化サンダーのダイジェット確定耐え(珠暴風は15/16耐え)
S…後述
(※補足:臆病252-*-108-4-4-140でも実数値は同じ)

前述の通り環境トップのエースバーン/サンダーに1回は行動できるように耐久にガッツリ努力値を割いています。
Cは補正無し4振りしかしていませんが元々のC種族値が高いおかげで炎等倍に変わったエースバーンはオーバーヒートで余裕の確定1発、HorD4振りサンダーがピッタリ確定1発で持っていけるぐらいの火力はあります。
Sはサンダーやカイリューなどがダイジェット1回で最速アーゴヨン抜き(実数値128)に設定することがあるため、それを抜けるように+1というのがひとつ。
もうひとつは自身のサンダーも実数値128に設定することで「サンダーが上から動いた相手には先制できる」という判断基準を持てる、という狙いがあります。
これによってかなり動かしやすくなったのでこの調整は正解だったと思います。
(あと実数値1あれば珠暴風を確定耐えにできるのだけが惜しい)

技構成に関して、確率と威力を考慮して炎打点はオーバーヒートを選択。
一致安定打点のシャドーボール/崩しの要素になれるトリックまでは固定で残り1枠は最終日前日までエナジーボールを採用していましたが、カミツルギの採用で草打点の必要性がやや薄まったためドヒドイデに打てるサイコキネシスに変更しました。
諸々込みで計算するとHDドヒドイデを95%以上の確率で2発で落とせるので火力としては十分です。
ちなみに一度も打つ機会はありませんでした。というかほとんどオバヒとシャドボしか打ってません。

トータルでの選出率は低かったですが、クレセリア絡みの構築には積極的に投げると活躍してくれました。


ウーラオス(れんげき)@こだわりスカーフ
水流連打/インファイト/冷凍パンチ/蜻蛉返り
陽気 0-252-0-*-4-252

特に語る必要のない普通のウーラオスです。
初手に投げやすく、出し負けてもスカーフ蜻蛉から裏に引く動きができて強かったです(サンダーの静電気に触ること以外)。
性格に関しては意地と陽気どちらにもメリットがありますが、意地スカーフだと最速フェローチェと同速になってしまうのが嫌なので僕は陽気を選択しています。

技構成もテンプレなので特に説明することはないと思いますが、カイリューやサンダーに抜群を突ける点を評価して冷凍パンチを採用している都合上カプ・レヒレに打点がないのだけが気になりました。



ランドロス(れいじゅう)@オボンのみ
地震/岩石封じ/蜻蛉返り/ステルスロック
腕白 252-0-108-*-148-0
H…ぶっぱ
B…A252エースバーンの珠キョダイカキュウ(威嚇込み)でオボン確定発動して2耐え
D…C169ウツロイドの+1ダイロックを15/16耐え
  特化サンダーの暴風オボン込み2耐え

普通のクッションランドロスです。
Dにも努力値を回すことでウツロイドの処理ルートを増やす狙いでしたが、サンダーの暴風もいい感じに耐えてくれるのでこの調整で良かったです。
エースバーンに対しては単体で見れるか怪しかったりしますが、威嚇を入れてサンダーで詰めるルートも取れるのでそこまで気になりませんでした。

また、終盤増えていたHDサンダーに対して岩石封じで削りつつS逆転→ダイロックで強引に処理することもありました。
そうして強引にダイマを切った後もHPが1でもあれば威嚇を絡めることでかなり誤魔化せる範囲が広がるので、とても便利なポケモンでした。




サンダー@あつぞこブーツ せいでんき
ボルトチェンジ/暴風/熱風/羽休め
図太い 204-*-244-0-0-60
H…16n-1
S…ダイジェット1回で最速アーゴヨン抜き(実数値128)
B…残り出来るだけ高く

クッションサンダーです。
前述の通りSラインは実数値128に設定していますが、そもそも単体で考えてもこのぐらいのラインが妥当だと思うのでPT内の仕掛けのために単体性能を落としているわけではないのはポイントです。

当初はオボンを持たせていましたがランドロスにオボンを回したかったこと、サイクル内で複数回繰り出すためにステロへの耐性を持たせたかったことから厚底ブーツに変更しました。
相手のステロに計算を狂わされないという点で安定感があり非常に使いやすかったです。

技構成は対面操作用のボルチェン/場持ちをよくする羽/命中以外最強技の暴風までは確定で、最後の1枠は放電や怪電波などを試しましたが最終的にはドリュウズナットレイに打ち込むための熱風を採用しました。





ポリゴン2しんかのきせき アナライズ
空元気/冷凍ビーム/アイアンテール/自己再生
生意気 244-0-0-12-252-0(6V個体)
H…16n-1
D…特化
C…あまり

エースバーンやウーラオスなどに隙を見せてしまいますが、それでも広い範囲とある程度戦えるポケモンはこのポケモンしかいなかったので採用することになりました。
努力値は珠サンダーに投げるためにHDほぼ特化が必須で、技構成も自己再生は当然としてウツロイドとサンダーを考えるとアイテ空元気、カイリューやドラパルトを考えると冷凍ビームが必須になるのでこれ以外の構成は考えられませんでした。
特性は数少ない選択の余地があるポイントですが、今回はAC両方使うので両方に倍率がかかるアナライズとしました。


ここまで書くと嫌々で採用したように捉えられるかもしれませんが、ポリゴン2自体は好きなポケモンなのでそこは大丈夫です。
なんならサンダー対面で様々な確率が有利になるように願掛けとして6世代で野生色違いを粘ってマスボで捕まえてコンテストリボン付けてきたぐらいですからね。




これ、かっこよくないですか?



カミツルギとつげきチョッキ
リーフブレード/スマートホーン/聖なる剣/燕返し
陽気 196-68-4-*-20-220
H…16n-1
A252ウオノラゴンの頑丈顎先制エラがみを2耐え
A…ダイスチルでH4B76ダイマックスウツロイドを確1
B…4振り
D…C252ウツロイドの+1ダイロック確定耐え
S…最速ウツロイド+2

この構築のMVPを挙げるとしたら間違いなくこいつです。
見ての通りウオノラゴン/ウツロイドを強く意識した調整ではありますが、それ以外にも相手の攻撃を1回耐えて行動回数を稼げた場面がいくつもありました。
相手の想定を崩して容易に3タテできた試合もあり、最終日の順位上げに大きく貢献してくれました。

スマートホーンがあるとアッキミミッキュにも勝てるのが便利でしたが、ギガインパクトを採用しない分エースバーンやサンダーに打点が乏しいので上手く立ち回る必要がありました。

・選出
基本的には相手に合わせて柔軟に選出することになるのですが、選出回数で言えばウーラオス/ランドロス/サンダーが一番多かった気がします。
あとはカミツルギが通せそうなら出したり、クレセリアや身代わり絡みの戦術が見えたらシャンデラを出したり、ポリ2で広い範囲が見れそうなら出したり…といった感じです。

それからこの構築にはいわゆる「ダイマックス枠」というものが存在していません。
なので毎ターンダイマを切るかどうか考えながらプレイすることになり大変ではありますが、その分いろいろな可能性を追いかけることが出来るのは僕好みでした。

・重いポケモン
受け回し系(特にラキドヒドムドーみたいなやつ)
その他エースバーンやサンダーも選出次第ではボコボコにされるので気を付けるようにしていました。


・総括
冒頭にも書いた通り何としてでも結果が欲しいシーズンだったので、こうやって記事を書けるぐらいには納得のいく結果が出せてひと安心しています。

S15からの3シーズンは禁止伝説が使えるルールということで普段とは全く違う環境になりますし、息抜きとは言わないまでもまったりプレイでいこうかなと思っています。
8世代14シーズンの間シングルバトル全試合でPTの一番上にシャンデラを置いて戦ってきましたが、そろそろ休暇を与えてやろうかなという気持ちもありますし。
(USUM発売少し後からずっと左上に置いてレート対戦してたのでトータルだと約3年ぐらい?固定していた)

ただ気が向いたらガチってるかもしれませんw

というわけで今回はここまでです。
何かあればTwitter(@aPnKdMyN)まで。

それでは~









・余談
構築名の「当意即妙」とは四字熟語で
[名・形動]すばやくその場面に適応して機転をきかすこと。また、そのさま。「当意即妙な対応をする」(コトバンクより引用)
という意味があります。
場面に応じて立ち回りを変えるこの構築にピッタリだと思って付けました。

やっぱ構築名には四字熟語入れたいよね(謎のこだわり)