【剣盾シングルS23 最高287位/最終544位】二律背反ダイナバンギムドー
皆さんこんにちは。
今回はS23で使用した構築を紹介したいと思います。
シリーズ10は
・禁止伝説1体まで使用可能
・ダイマックス無し
というルールで、個人的にダイマックスは無い方が好きなのでなかなか楽しく戦うことができました。
最終日は最高287位(レート1930or1)でした。
最終は544位(レート1903)で終了となりました。
使用構築の概要はこちらです。
では以下で詳細な解説をしていきたいと思います。
・構築経緯
まず環境トップのザシアン構築に出す襷枠としてシャンデラを構築のスタートとしました。
続いてシャンデラが苦手な一般枠の1匹として挙げられるウーラオスに強く、受け/攻め/素早さの全てが高水準なムゲンダイナを禁伝枠としました。
ムゲンダイナの相方として環境ではテッカグヤが流行していましたが、今回は積み展開への耐性と特性による行動保証を評価してエアームドを採用しました。
ここまではS22の序盤に決定しており、2ヶ月間@3を探し続けていました。
構築の方針としては
・サイクルを回して受け切る(もしくは詰ませる)
・こちらの受け駒に対して崩しにくるポケモンに対して、攻め駒で殴り勝つ
の2点で考えていたので、どちらかを実現できるポケモンを候補として考察を進めました。
まずダイナムドーで明らかに受からないガラルヒヒダルマ・マグスト挑発持ちヒードランに対する受け駒として水タイプが良いと感じたので、耐久が優秀かつ積み展開への対抗手段を持つミロカロスを採用しました。
続いてダイナムドーで受からない黒バドに強めで、受け構築の天敵であるゴチルゼルにも強い攻め駒として鉢巻バンギラスを採用しました。
最後に崩された時の切り返し要員(攻め駒)でスカーフ枠が欲しいと考えたので、一番強いスカーフ枠であるメタモンを採用して完成となりました。
・単体解説
控えめ 0-*-0-252-4-252
いつもの襷シャンデラです。
恐らく8世代で一番使っている型で、シリーズ10ルールではザシアン構築に通りが良い(特にトリトドン/ヌオー/ラグラージ入りや、ゴチルゼル入り)ことが多く、積極的に出していけるのが強かったです。
技構成についてですが、火炎放射では無振りザシアンすら乱数なのと、居座って打ち分けたい都合上オーバーヒートには出来ないので炎技は大文字一択でした(大文字ならH振りザシアンまで確定)。挑発に関してはほとんど打たなかったので、検討の余地はあったかと思います。
基本的に目の前に通る技を押していきますが、襷が潰されると半減技に強引にザシアンを投げてくることが何度もあったので、状況によっては強気に大文字を押すこともありました。
ムゲンダイナ@くろいヘドロ
臆病 204-*4-148-12-140
H 16n+1
B 陽気ウーラオスの暗黒強打ヘドロ込み2耐え
D B<D、臆病カイオーガの潮吹きほぼ2耐え
S 準速ムゲンダイナ+2
あまりC
単体で受けと攻めを両立できる神ポケモン。
努力値も最低限の受け性能を維持しつつCSにも振ることで攻め性能も確保できるような調整になっています。
特にS振りはダイナミラーで活きることが多く、ダイマックス砲を打ち合う場面で先に動くとそのまま勝ちに直結したりもするので、このS振りは正解だったと思います。
バンギラス@こだわり鉢巻 すなおこし
噛み砕く/岩雪崩/地震/馬鹿力
意地 252-252-0-*-0-4
主に黒バドへの繰り出しと、受け構築への崩しとなるポケモンです。
回復手段も無くガッツリ耐久に割いているわけでもないので黒バドへの繰り出し回数は限られていますが、最低限砂ダメでタスキさえケアできれば後述のメタモンで切り返す選択肢が生まれるのが強かったので、この枠はバンギラスしかなかったと思います。
ミロカロス@たべのこし かちき
熱湯/身代わり/黒い霧/自己再生
図太い 244-*-164-0-0-100
S 準速61族抜き
B 11n
陽気A252剣王ザシアンの+1ワイルドボルト最高乱数以外耐え
H あまり出来るだけ高く
主にヒードラン/ガラルヒヒダルマ受けと、低速ポケモンへの詰ませを担うポケモンです。
努力値についてですが、準速61族抜きまでSを伸ばすことで宿り木テッカグヤに対して上から身代わりを張ることを意識しています。
また当初はHぶっぱ余りBとしていましたが、HからBに努力値を8回すとB実数値11nになり、上記のザシアンのワイボの乱数も1つ動くことが分かったので変更しました。
身代わりが特に強く、前述の通りテッカグヤに対して宿り木展開を拒否することが出来る他、ドヒドイデやトリトドンのような低火力耐久ポケモンに対して身代わり+再生で20分かけてTOD勝ちを狙ったり、ヒードランのマグスト拘束を解除しながら動くことも出来たので、立ち回りの幅が広がりました。
図太い 252-*-252-*-0-4
ボディプレス/ステルスロック/吹き飛ばし/羽休め
ムゲンダイナとの補完に優れた物理受けです。
テッカグヤではなくエアームドなのは、前述の通り吹き飛ばしによる積み展開への耐性と、特性による行動保証を評価した形になります。
主な役割対象としてはランドロス・マンムー・ガブリアスなどですが、相手の技構成によってはザシアンも受けられます。
ただワイボ・炎牙持ちはもちろんインファ持ちすら怪しい(陽気A252ザシアンの+1インファがギリギリ2耐えできる程度の耐久しかない)ので、削りを入れて後続の一貫を作るために選出して、受けられたらラッキーぐらいの気持ちでした。
(余談)この構築のために孵化していたらたまたま出た色違いをそのまま使用していたのですが、色違いエフェクトの数秒のおかげでギリギリTODに間に合って勝てた試合があり、受け構築を使う人が色違いを使う理由を身をもって感じました。
生意気 252-*-*-252-0(最遅個体)
へんしん
積み展開のストッパーと、ザシアン/黒バドへの切り返し枠です。
このルールではメジャーなポケモンなので当然対策もされていて雑に投げて良いポケモンではありませんでしたが、S上昇にも切り返しが効く性能は唯一無二なのでそれでも採用して良かったと思っています。
・選出
主要な禁伝構築に対する基本選出を紹介します。
対ザシアン
基本的にシャンデラ/ダイナ/ムドー/メタモンから3匹になります。ドラン入りにはミロカロスを投げるか検討するぐらい。
対黒バド
バンギ/ダイナ/メタモン
黒バドに強いバンギ+取り巻きに強いダイナ+黒バドへの切り返しになるメタモンでほぼ固定です。
対ダイナ
ダイナ/バンギ/ムドーorミロカロス
鉢巻バンギを相手のダイナに合わせてそこから先に崩す展開を狙います。シャンデラを投げる余裕があまりないのでカグヤはダイナ+ミロカロスで頑張ります。
対オーガ
ダイナ@2
ダイナでPP枯らしまで視野に入れながらオーガと打ち合います。@2は取り巻きに合わせて選択。拘りオーガの一貫を作らないためのミロカロス+よく一緒に居るガブリアスに強いエアームドが多かった印象です。
ダイナ@2
ダイナでイベルタルと打ち合います。相手も回復できるのでヘド爆で毒を狙いながら再生で粘る展開になります。
@2は取り巻きに合わせて選択。ギルガルドに強めなバンギラス、ガブリアスに強いエアームド、ヒードランに強いミロカロス辺りから選ぶことが多かったです。
対日ネク
シャンデラ/ムドー/ダイナ
日ネクシャンデラ対面を作って圧をかけていきます。襷は大事にしたいので日ネクにはエアームドを後投げし、相手が居座ってガン積みの姿勢を見せてきたら吹き飛ばしでリセットします。残りの取り巻きは全てムゲンダイナで見ます。
対ゼルネ
ダイナ/ムドー/メタモン
ゼルネに出来るだけ隙を見せない選出を心がけます。ゼルネをダイナで削ってジオコンはメタモンで切り返すのが理想です。
対ホウオウ
バンギ/ダイナ/ミロorムドー
基本的にバンギで有利対面を作って1匹倒したらTODを狙います。そのためバンギラス以外の選出は回復できる2匹を出します。
対ジガルデ
ダイナ/ミロ/ムドー
ジガルデ+レヒレにタイプ上強いダイナと、ミストフィールド下で積んでくるジガルデに黒い霧を打つミロカロスは確定で、@1は他の3匹を特に出す理由がないのと、ジガルデの積みに対抗できる点でエアームドを出します。
最終日に2回当たりましたが、2回ともレヒレにダイマックス砲を打ってジガルデを削って勝ちました。
・重いポケモン
ドラパルト・・・型が豊富で受けづらいです。特に珠ドラゴンアロー+エアームドへの打点持ちがキツいです。
眼鏡ダイナ・・・こちらのダイナより速いとダイマックス砲を打たれてるだけで負けかねません。
グラードン・・・受からないし倒せません。
カイオーガ+ゴチルゼル・・・ダイナぐらいしかオーガに勝てない(しかも別にめちゃくちゃ有利なわけではない)ので、ダイナがゴチルの起点にされると負けです。ゴチルが眼鏡ならダイナがサイキネ1発は耐える可能性が高いのでまだマシですが、大幅に削られるのでオーガを通される可能性が高くなります。
・総括
ダイマックスの無いルールということで、過去世代からやってきたプレイヤーとしては懐かしさと楽しさもありましたが、構築を過去世代(これに関しては最早特定の個人と言っても良いぐらいですが)へのリスペクトを込めて組んだので、もっと立派な成績を残したかったですね。
こればっかりはシンプルに実力不足なので、まだまだ鍛錬の日々といった感じです。
では今回はここまでです。
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それでは~。