【剣盾シングルS26 最終101位/レート2006】破壊イベルドサイシャンデラ
こんにちは。
2022年初更新ということで、本年もよろしくお願いいたします。
さて、今回はS26で使用した構築について紹介していきます。
S27以降はルールが変わって禁止伝説2体までになりますが、単体の型や考え方は活きると思うので(記録の意味も込めて)書きたいと思います。
まず結果は最高66位、最終101位でレート2006でした。
竜王戦ルール6か月目にして最も良い成績を残せたのが良かったです。
最終2桁に残れなかったのは残念ですが、それでも順位的には自己最高順位なのでその点では満足しています。
そして使用していた構築がこちら。
コンセプトは
の2点になります。
では以下で構築経緯と単体紹介をしていきたいと思います。
構築経緯
シャンデラを使いたいと思った時に、炎技と草技を両立できることからザシアン+ヌオーのような並びに強く出られるのが竜王戦ルールでの強みだと感じていたので、これを活かすような並びを考えていました。
そこでザシアンに弱い禁止伝説+シャンデラをまず考えたのですが、シャンデラはザシアンに強いとは言ってもヌオーのように回復技もなく耐久も高いわけではないので、後出しから行動できるとしても1回が限界です。
つまり相手に何度もザシアンを投げられてしまっては受け出しが効かなくなりサイクル負けしてしまいます。
なのでこちらの禁止伝説枠は「ザシアンに弱いが、ザシアンの後出しは許さない」というのが条件になってきます。
考察の結果、シャンデラとの相性補完や一般ポケモンへの圧倒的制圧力を評価してイベルタルを禁止伝説枠に据えることにしました。
(実際にはザシアン軸にはほとんど出していませんが、選出が割れるまでは常に意識されるポケモンなので選出画面にいることに意味があります)
次に、この2体だとザシアン軸に多く採用されているサンダーに弱いので、サンダーに強くザシアンにも抗える(=サンダー+ザシアンに投げられる)ポケモンとしてドサイドンを採用しました。
通常はドサイドンが削られてしまうとザシアンの巨獣斬を耐えなくなるのですが、これにシャンデラのトリックルームを合わせることで縛り関係を逆転させることができます。
ちなみに鋼とフェアリーを半減以下にしつつ炎+草+トリックルームを使える一般最終進化ポケモンはシャンデラのみなので、唯一無二の性能と言えます。
そして4匹目にはザシアンを下からだけでなく上からも縛りたいという思いから、スカーフメタモンを採用しました。
他のスカーフ枠でなくメタモンなのは、単純に上から縛れることが多いという点と、ザシアン側がザシアンを選出する際にはメタモン意識でヌオーやナマコブシといったポケモンもセットで選出する必要がある・・・というような選出圧力の高さを評価したからです。
特にザシアン+ザシアン受け@1の選出をする場合、ザシアンはダイマできないし受けポケモンにダイマ切るのも強くないので、@1はダイマエース(特に珠サンダー)という選出になりがちです。
そこにシャンデラ+ドサイドン+メタモンと出すことで有利に戦うことができる、というわけです。
そしてここまでの4匹では水の一貫性があるため、残り2匹は水の一貫を切れるポケモンが必要だと感じました。
そこでまず水タイプで圧倒的な火力を持つカイオーガと、イベルタルが苦手なゼルネアスに後出しが効くポケモンとしてHDナットレイを採用しました。
最後にウオノラゴンやウーラオス、ミミッキュといった広い範囲を誤魔化せるポケモンとしてHBドヒドイデを採用し、PT完成となりました。
それでは以下で単体解説をしていきたいと思います。
単体解説
シャンデラ@オボンのみ すりぬけ
控えめ 188-*-236-84-0-0
H 16n-1
B 陽気A252ザシアンの+1巨獣斬を2耐え
意地A252ザシアンの+1巨獣斬 + 砂ダメ + +1ワイルドボルトまでオボン込みで確定耐え
C できるだけ高く
この構築のスタートです。
調整意図はドサイドンがサンダーに対してダイロックを打った後、出てくるザシアンに対してシャンデラ投げが成立するようにHBに振っています。
技構成についてですが、まず採用理由から炎技/エナボ/トリル@1は確定で、大文字だと火力に振っていない都合上H振りザシアンが低乱数になってしまうので炎技はオバヒ1択です。
@1は一般的なシャンデラだとシャドボになりますが、今回は打ちたい相手がいないので不採用とし、代わりに呪いを採用しました。
オバヒを打った後の起点回避や、呪いで切って後続にトリルターンを残す動きが強かったです。
前述の通りザシアン入りに投げる他、ゼルネアスや日ネクに対しても投げることが多かったです。
イベルタル@いのちのたま
悪の波動/デスウイング/気合玉/不意打ち
控えめ 0-4-0-252-0-252
破壊神その1。
禁止伝説枠は出来るだけ選出したいので、ザシアンとゼルネアス以外には確定で選出します。
また、バンギラスを見ても選出できるよう気合玉を採用しています。
当初は不意打ちの枠に熱風を採用していましたが、ザシアン以外に打つ機会が少ない上にそのザシアンに出さないため採用理由がないと判断し不意打ちに変更しました。
不意打ちは最後の削りとしてももちろん優秀ですが、特殊メインなのがバレた後に警戒されにくかったり、特殊ダイナックルでのA上昇を活かせるというメリットもあります。
具体的な例でいうと、C補正あり252振り珠ダイナックル+A下降補正4振り珠ダイアーク(不意打ち媒体)で図太いHB252D4輝石ラッキーをぴったり倒すことができます。
これにより一般枠のイベルタル受けにある程度抗っていけるため、選出機会が増えたこと思います。
ドサイドン@こだわり鉢巻 ハードロック
地震/ロックブラスト/冷凍パンチ/炎のパンチ
意地っ張り 220-84-20-*-180-4
HB 陽気A252ザシアンの+1巨獣斬を確定耐え
HD 臆病サンダーの珠ジェットを2連最高乱数以外耐え
破壊神その2。
主にサンダーとの有利対面を作って攻撃すると後出しポケモンが受かりません。
(鉢巻地震でHBヌオー確2など)
冷凍パンチも強く、4倍組と打ち合う時に非常に重宝しました。
前述の通りシャンデラと合わせることでトリルエースになれるので、HPが減っていても残せるときは残すよう心掛けていました。
ドヒドイデ@くろいヘドロ さいせいりょく
熱湯/トーチカ/黒い霧/自己再生
図太い 252-*-252-0-4-0
陰キャその1。
このポケモン1匹で全てを受けられるわけではないですが、特性も相まって広い範囲を誤魔化せるという点において非常に強力だと感じました。
明確な崩しに対しては弱い面もありますが、それ以上に対応範囲の広さに助けられる場面が多かったです。
技構成については、今回は再生技持ちがドヒドイデだけになるため毒+再生で削り切るのはやや難しく、それよりも黒い霧による積みへの耐性の方が重要だと考えたためこのような構成になっています。
元々あまり好きなポケモンではなかったのですが、使っていくうちに強さが分かり愛着がわいてきてしまいました。
ナットレイ@たべのこし てつのトゲ
ジャイロボール/パワーウィップ/宿り木の種/守る
生意気 252-0-4-*252-0(S個体値0)
陰キャその2。
基本的には残飯+宿り木で戦っていくポケモンではありますが、カイオーガがダイマを切ってきたらこちらもダイマを切るし、ゼルネアスにシャンデラのトリルから殴っていくこともあります。
火力には割いていませんが、技の威力のおかげで殴る性能がある程度確保できるのはこのポケモンの魅力だと思いました。
実は5世代から時々使っていて好きなポケモンなので、こうして結果を出せて嬉しかったです。
へんしん
生意気 252-*-*-*-252-0(S個体値0)
最強のスカーフ枠。
前述の通り、このポケモンの存在でザシアン軸の選出をかなり絞りやすくなります。
もちろん実際のところシャンデラ+ドサイドンで暴れたあとのスイーパーになるので、ただの選出圧力ではありません。
調整は諸説ありますが、この個体がボックスにいたのでそのまま使っていました。
特に困ることもなかったですが得したこともなかったです。
基本選出
vsザシアン
vsカイオーガ
イベルタル ナットレイ ドサイドンorメタモンorドヒドイデ(相手のPTを見て)
vsイベルタル
vs日ネク
vsゼルネアス
vs黒バド
vsムゲンダイナ
vsホウオウ
vsディアルガ
vsジガルデ
総括
このルールは個人的に苦手意識を感じていたので、これだけ勝てたことに自分でも驚きました。
しかも最終順位は剣盾での自己ベストということで、苦手だと思っていてもやり続けるのは大事だと思いました。
唯一惜しむらくは8世代の目標にしていた最終2桁にわずかに届かなかったことですね。
あとレートが1あれば・・・とは思いますが、実はこのレートに達する数時間前に70位(199x)ぐらいから潜っていた時に、ザシアン軸に対して序盤有利な展開を取れていたのにも関わらず慎重になりすぎて弱気な択を押し続けた結果逆転負け、という試合がありました。
あの試合に勝てていれば時間的にもっと上に行けるチャンスはあったと思いますし、何より自分が弱かっただけの話なので、もっと強くなって目標達成できるようになりたいです。
というわけで今回はここまでです。
読んでくださりありがとうございました。
何かあればTwitter(@aPnKdMyN)まで。
それでは~