羽があったら休めたい

じめんに おりて からだを やすめる。 さいだい HPの はんぶんの HPを かいふく する。

ウルトラファイナル最高/最終1811 対面最強イベルレックネクロ

お久しぶりです。
剣盾発売まであと僅かとなりましたがいかがお過ごしでしょうか。

僕はと言いますと…
前回のS14の構築記事でジャラグロスとのお別れを宣言してからS15、16とレートに潜ってはいたのですが、構築が迷走を続け1900にすら乗れず悔しい思いをしていました。(ちなみにS15はラティクチ、S16はマンダマンムーを使っていました)

そんな9月半ば、公式でインターネット大会「ウルトラファイナル」が開催されることが発表されました。
PGL最後のインターネット大会」と銘打っていてその名の通り最後の大会になるとのことだったので「7世代最後、ここで全力をぶつけよう!」と思い立ちそこから真剣に考察を始めました。



その結果1811(34戦28勝6敗)という非常に満足のいく結果を出すことができたので、その考察の経緯と構築内容についてお話していきたいと思います。


・考察
今回の大会について考察するにあたって、特に重要となるルールがあります。
  1. 禁止伝説や幻などのポケモンに使用制限がないこと
  2. 同一ポケモン・持ち物の重複が可能なこと
この2つです。
まず1つ目についてですが、禁止伝説や幻といったポケモンたちは一般ポケモンと比べると圧倒的な性能を持っており、このポケモンたちが環境の中心を形成することになるだろうという予想を立てました。
次に2つ目についてですが、ポケモンや持ち物が重複することにより普段のレーティングバトル同じ思考が通用しない危険性がありました。
例えば「〇〇が襷を持っているから××は襷じゃないな」や「□□より速いのは△△だけだから△△を倒せば□□が通るな」といった思考が通じなくなるということであり、通常よりも考慮すべき可能性が増えるということです。

これらを踏まえたうえで、大会前にトップメタになりそうなポケモンを予想していました。
次にその予想を載せておきます。

・事前予想
構築だけ読みに来た方はここを飛ばしてもらっても構いません。
※事前段階での考察なので実際の環境とは多少異なる可能性があることをご承知おきください

SS(正直対策不可能)

合計種族値720の神。
見せあいでタイプが分からないのが強み。
ノーマルのまま珠を持って剣舞神速や、耐性優秀で毒の入らない鋼タイプで耐久、フェアリータイプでS120から圧力をかけられたりめちゃくちゃ器用。
ちなみに珠持ち特化+2一致神速は特化メガマンダの+1恩返しぐらいの火力が出ます。
これが優先度2から飛んでくる上にクレセリア並みの耐久を持ってるとかインチキすぎないか?



合計種族値780。
AC180S115という圧倒的攻撃性能の上に、メガのくせに持ち物が持てるインチキポケモン
ガリョウテンセイ/神速/地震/滝登り/噛み砕く/流星/大地/など物理特殊共に技が豊富で、さらに竜舞まで覚えるため襷や火力アップアイテムを持った型が主流になると予想していました。

S(対策必須級)

炎/地面というタイプは攻撃範囲が優秀であり、耐性面でも特性でおおひでり状態にすることにより4倍弱点である水を無効にできてしまいます。
こちらも断崖/エッジ/炎パン/噴火/オバヒ/大地など物理特殊共に技が豊富だが、一致技に耐性があるレックウザに対する打点がドラクロ/竜波とやや弱いのは欠点。


ゲンシカイキよりスカーフの方が強そうだが、ゲンシカイキするとグラードンの天候が奪えるのがメリットになります。
技構成はゲンシスカーフ問わず潮吹き/根源/冷B/雷でほぼ完結している印象。
高火力水技に天候補正が乗るので、水技の一貫切りは意識したいところです。


安定した耐久とダークオーラによる打点補強が強いポケモン
禁止伝説に対しては悪技の通りが良く、ゼルネアスと妖アルセウス以外に明確に不利を取らないのが強みです。
技の方もイカサマ/不意打ち/叩き/悪波と優秀な悪技を一通り覚え、デスウィング/熱風などの広範囲に刺さる技も所持しています。
また、イカサマ/毒/羽/挑発のような耐久型も候補に挙がってきます。



(以下7世代のポケモンたちはいい感じの静止画がなかったので動いている)
鋼/エスパーは耐性が優秀で、特にドラゴン/フェアリーに強いのがGood。
その耐久・耐性を生かしたトリル始動や、ウルトラバーストによる耐性・種族値の変化で全く別のポケモンとして動かせるので、相手視点では考慮することが多いポケモンです。
また、メテオドライブを覚えるのでミミッキュの化けの皮を貫通できるのもメリットのひとつ。




一致弱点を突きつつ神速を無効にできるので、対ノーマルアルセウス最終兵器です。
シャドースチールは身代わり貫通で能力上昇を奪えるので、積みポケモンに対する切り返しにもなりうるのがポイント。
襷が無難に強そうですが、打点がやや低いことを考えて専用Zの採用も視野に入ります。


A(Sよりやや劣るが、対策は切れない)


割とS寄りのAです。
お馴染みハーブジオコン。
シングルではジオコン/ムンフォ+2枠が基本になるのでサブウェポンを採用しやすいのが強みになります。
候補は10万/サイキネorショック/気合玉/草結び/めざパなどなど。
フェアリーの一貫を切りサブウェポンで崩されにくい鋼ポケモンは用意したいところです。


2種類のメガシンカで物理/特殊を使い分けられるのが強み。
どちらにしろ技は一通り揃っている上にS種族値が高いので上から殴って対策しづらい。
テテフと合わせると先制技を封じつつエスパー技の火力を上げることができるので?み合わせが良い。



霊悪4倍ですが、逆にそれ以外の技では特性もあり一撃で倒すのが難しいです。
専用Zも高火力かつゴースト技は一貫性が高いので気を付けなければいけません。
一応催眠Zもある(避ける)。

B(頭には入れておきたい)


マルスケ+瞑想羽休めで耐久できます。
無対策だと詰むので注意。



特殊耐久が高く、聖なる炎の火傷と合わせると物理にも強く出られます。
ルギア同様詰みかねないので注意。



貴重なフェアリーに弱くないドラゴンタイプ。
耐性が優秀なのでトリル始動として採用することができます。
また時の咆哮にZを乗せることで高火力も出せるので、一応考慮はしておきたいポケモン


竜舞やとぐろを巻くで積むと強いポケモン
蛇睨みも覚えるので、対面したら早めに処理したいところです。


禁止伝説だと主にこのあたりかな~と思いました。
一般ポケモンだと化けの皮が強いミミッキュ、PT全体に先制技耐性を持たせつつ火力補強もできるカプ・テテフ、鋼タイプの高火力ポケモンとしてメガクチートメガメタグロスなどはワンチャンあるかな~という感じでした。
ただミミッキュは化けの皮を貫通してくる相手も多いため、普段のシングルレートよりやや性能が下がるだろうと予想していました。


ここまでの考察を踏まえて、僕が組んだ構築を紹介していきます(やっとかよ)


・構築紹介



これが今回の使用構築です。
コンセプトとしましては「とにかく対面強いポケモンで固める」という至ってシンプルなもので、まあ言ってしまえば対面構築というやつです。
以下個体紹介をしていきます。


(画像ではすべてLv50になっていますが実際はLv100です)

見ての通りテンプレの珠剣舞神速アルセウス
有名な型なのでメタられる可能性もあると思いましたが、分かっていても強いのと前述の通り選出段階でタイプが分からない=この型だと決め打ちして対策できないので、通る可能性の方が高いと踏んでこの型を連れて行きました。

調整はH10n-1、A特化、S準速ルナアーラ抜き…とメモに書いてあるのですがこれはLv50時の話で、Lv100時だとHはどう見ても10n-1じゃないしSはルナアーラどころか準速ミミッキュと同速です。本来ならBD4の振り分けをそれぞれH、Sに振ってH10n-1、S準速ミミッキュ抜きが綺麗な調整ですかね。
まあルナアーラともミミッキュとも対面した記憶がないのでセーフということで…

実際の使用感ですが、高耐久で1発耐えてからの剣舞→神速が無難に強かったです。
ただレートが上がるにつれて他のポケモンの選出率が上昇=相対的に選出率が下がり最終的な選出率は4位でした。

こいつをもっと生かすなら専用の構築を組んだ方が良さそうだと思いましたが、それでもそれなりの活躍はしてくれたのでやっぱりこいつのスペックは壊れてるなぁという印象でした。



こちらもテンプレの襷マーシャドー
トリックホリックの時もお世話になった個体で、使用感は掴めていたので強いだろうな~と思って採用しました。

技はシャドースチール/インファ/影までは確定で@1に何を入れるか直前まですごく悩んでいました。
候補はレックウザへの打点になる冷P、襷と相性のいいがむしゃら、あと考察しすぎて頭がイカれてたときは「襷マーシャドーミラーになった時に同速勝って怯ませたら勝率上がるんじゃね??」とか考えてアイヘまで視野に入れていました。
結局なんだかんだ汎用性あるだろう、と思って岩石封じを採用したのですが、何回か冷Pが欲しい場面があったのでマーシャドーを使うなら冷Pが正解だったかなぁと思っています。

選出率は6位。
ただ剣舞神速アルセウスは1回しか選出されなかったので、もしかしたら見えないところで選出圧力をかけてくれていたのかもしれません。



HC控えめグラードン
剣舞神速アルセウスを止めに来る鋼枠に対して後述のネクロズマのトリル展開からこいつをエースとして暴れさせる、というのがコンセプトのひとつでした。

実際その通りの展開になった場面はほとんどなく、選出率も5位と振るいませんでした。
ただオーガに対する圧力になるのはこのポケモンなので他のポケモンに変える選択肢はなかったと思います。


余談ですが実はもともとグラードンは勇敢HAの物理トリルエースで使うつもりでした。
ただ大会4日前に試運転でフリーに潜っていた時に断崖外しが気になったのと、レックウザに威嚇が入ったドラクロがあまりに入らなさ過ぎて絶望した場面があったので大会直前で急遽特殊に変更することに決めました。
そこから急いで個体調達・育成をしたものの初日には間に合わず、2日目から潜ることになったのですが序盤でレート上の相手と多く当たれたので結果オーライって感じになりました。
ある意味影のMVPなのかもしれません。



(どうでもいいけどゲンシレックウザになってるのが気になる)

今大会のMVP、襷無邪気両刀メガレックウザです。
強さは前述の通りでこいつを採用しない理由がない、ぐらいに考えていたので構築のほぼ最初の段階からメガレックウザは絶対使おうと考えていました。

水技を採用することでゲンシグラードンに対して有利に立ち回れるので是非採用したいと考えていたのですが、物理型だと特化滝登りでも火力アップアイテムなしでは無振りゲンシグラードンすら確1にできない点が少し難点だと考えていました。
火力アップアイテムを持たせるとグラードンは落とせますが行動保障の襷を持たせることができない、どちらにしよう…と考えながら試運転をしていた4日前、グラードンの型を特殊にしようと思いついた時に「もしかしてレックウザも特殊にすればよいのでは!?」と気付きました。

計算してみるとC4波乗りでもHDにかなり厚く振られていない限りグラードンを確1にできることが分かったため、波乗り採用の両刀型に変更することを決めました。
そして同時に最速にして流星群を採用することでレックウザミラーに強くなると考えたため、ガリョウ/神速/流星/波乗りという技構成に決定。
特殊技の仮想敵への打点はC4でも十分確保できていたので、努力値はASベースです。

結果的にはこの型がドハマりして、グラードン対面も水技非考慮なのか「滝登りなら耐える」と考えてなのか分かりませんが突っ張ってくる相手に対して波乗りで簡単に処理することができたり、レックウザミラーで先制流星群で相手のレックウザを葬ったりと大活躍でした。

さらに両刀にした副産物として、特殊技を見せるとガリョウや神速への意識が薄くなるのでその隙をついてイージーウィンした試合もいくつもありました。
(例)
初手グラードンを波乗りで一撃→死に出しゲンシオーガに対してガリョウで9割ほど削る。

選出率も文句なしの1位でした。
流星群も1回も外さなかったし、ほんとにこの型にしてよかった。

ちなみにこいつも大会3日前に厳選しにいったんですが、つかまえポン+ネストボール1発で捕まってくれた本当にいい子。シンクロも1発だったし。



勇敢最遅日食ネクロズマ
前述のグラードンと合わせてトリル展開するために採用しました。

技構成は一致技2つとグラードンに対する打点となる地震、展開用のトリックルームで確定。
本当はステロを撒きたかったのですが外す技がなかったので泣く泣く不採用に。
ウルネクZではなくソルガレオZな理由はZを打つのに1ターンのラグが生じるのを嫌ったのと、最遅でウルトラバーストするのがそこまで強いと思えなかったからです。

結果としては後出しされるイベルタルを削って後続の圏内に入れたり、壁下で強引にジオコンを積んでくるゼルネアスを吹き飛ばしたりできたのでこれで正解でした。
また、トリックルームグラードンを選出していない場合でも切り返しの手段として有用だったので採用した意味はあったと思います。

後半になるにつれ選出したい試合が増えていったため最終的な選出率は3位。
フェアリーアルセウスがたくさん居たので鋼枠として活躍してくれました。


BSベースの毒羽ゴツメイベルタル

調整意図は
H…16n-1
B…あまり
D…特化テテフのムンフォ最高乱数切り耐え
S…最速
となっています。
最低限のDを確保し残りをBSにぶっぱです。

採用理由は相手のマーシャドー/イベルタル/ルナアーラなど通りの良い悪霊やネクロズマを止めるためで、陽気マーシャドーのインファを2耐え出来るので安定して投げやすいポケモンでした。
最速にした理由は相手のイベルタルに対して有利に立ち回れると考えたからなのですが、相手の最速イベルタルに同速勝ったのに毒を外して負けたときは発狂しそうになりましたね…

こいつも後半になるにつれて選出率がガンガン上がり最終的には選出率2位。
というか最後の方はほとんどイベル/レック/ネクロの選出しかしてなかったような気がします。


構築全体を通して見るとある程度バランスよく組めたので重いポケモンってのはほとんどいなかったのですが、唯一挙げるとしたらイベルタルですかね。
ミラーで頑張るしかなかったので、相手も最速で同速に負けるとかなり厳しい試合になっていました。
というか大会前の予想でイベルタルが強いことは予想していたのにこちらのイベルタルでしか対策していないのが悪い。フェアリーアルセウスやったなぁ…


・総括
グラードン/イベルタル/レックウザ/アルセウス/日食ネクロズマ@1という並びは多分今大会の
結論パに1番近かったと思うので、自力考察でそこまで辿り着けたのは誇れることだと思います。

また、インターネット大会での戦績としても過去最高だったのでかなり満足です。
7世代最後ということで僕の「全力」を見せられたんじゃないでしょうか。


・おわりに
ここまで長文にお付き合いいただきありがとうございました。
過去にないルールだったので、大会前の考察から楽しくてしょうがなかったです。
やっぱポケモンって神ゲーだわ。


さてもうすぐ8世代に突入するわけですが、僕としてはもう1度レート2000に乗って気持ちよく7世代を終えたいのでS17も頑張りたいと思っています。


それでは今回はここまでです。
さようなら~



素材はひこちゃんず(http://hikochans.com/)さんからお借りしました。
ありがとうございます。